アーリーです。
カルマスター製作記の第5回目です。
↓↓↓↓↓前回までの本筋↓↓↓↓↓
今回はブリッジ編です。
ブリッジにナイロン糸を通して接着してしまうのが一番簡単なのですが
万が一弦が切れたり緩んだりした場合、ブリッジを剥がさなければ修理できません。
私は曲がりなりにも製造業の設計職ですので、メンテナンス性はどうしても気になってしまいます。
というわけで、着脱可能なブリッジを作っていきましょう。
構造は極めて単純で、ブリッジからピンを生やし、ボディ側にそれを差し込む穴を作ります。
ブリッジにガタは許されないので、ピンと穴のセットは既製品から持って来るのが安全です。
こちらはコトブキヤから発売されているアイテムで
自作のキットに二重関節を織り込める優れものです。
今回は赤丸で囲った部品だけ使います。
加工中の写真を取っていなかったので文章で説明しますが
ピン側は突起だけを残して、部品を削り、軸が二本あるキノコのような形にします。
穴側はできるだけ周りを削って小さくし、ボディに埋め込みやすくします。
ブリッジの裏にくっつけたピンがこちら。
接着剤でガッチリ固定します。
ボディに埋め込んだ穴がこちら。
裏から見るとこんな感じです。
マスキングテープは座ぐり位置の目印です。
この部品は元々、取り外しする前提ではないので穴とピンはハマったら抜き取るのは難しいでしょう。
裏側からピンを押してあげることができれば、外すのが楽になると考えられますので
ボディの裏もザグって、穴にアクセスできるようにしました。
これでピンを裏から押してブリッジを浮かし、手でつまんで取り外せるようになります。
穴へのアクセスだけ考えれば、小さい穴を貫通させればいいだけですが
見た目が犠牲になってしまうのでそれは避けたいです。
そこでカルマスターの見た目を損なわずに裏から押す仕組みを考えました。
上の写真を見て、勘のいい方ならもうお分かりでしょう。
そう、バックパネルをボタン代わりにしてピンを押せばいいのです。
(厳密には弦の裏通し穴がなくなります。断腸の思いです。)
これのお陰でメンテナンス性を確保しつつ、見た目の犠牲を最小限に抑えられます。
これでブリッジと(副次的に)バックパネルが完成しました。
パネルの写真は撮り忘れました。
これにてボディに乗せるパーツは一通り揃いました。
次回は塗装編です。
ア一リ一でした。